トラブルこそがいい教材なのに

非常勤講師を務める法政大学の学生のレポートを読んでいる。
Web+DBの授業。

エラーメッセージに四苦八苦する様子が伝わってくるが、学生の感想は二通り。

「うまくいかなかった。難しかった、よくわからない。教材通りに進めたのにうまくいかない」と、どちらかと言えば、授業教材の責任にしたり、課題が難しすぎると文句を言いたげな感じのレポート。

一方で、「調べたらこれがわかった」と難しかったなりに、それをクリアした、という報告が描かれているレポート。

トラブルなしでプログラミングをスイスイこなす人なんて、ほとんどいないと思います。僕らも、Webの「トラブルシューティング」のサイトにはお世話になりっぱなしだし、最近は自分でもそこそこ、Webにも貢献しようと思って書き込みを始めている。

文句を言ったり、ひどい学生になると逆ギレして、教え方の悪さ、素材の悪さの指摘に終始して、自分は悪くないと必要最小限のレポートで済ませようとする、これは、明らかに自分で「スキルアップ」するチャンスを放棄していることになると思う。

技術を教えることはできなくても、最低限、トラブルをどう解決するかこそがスキルアップの近道なのだと、その点だけは伝えてあげたいが、ネガティブな人の場合には、もう何を言っても無駄だったりするのが悲しい。
逆に、スキルアップした人の感想を読むのは楽しい。
一喜一憂しながら、レポートを読み、それなりのコメントを書き込む。

こういうことをやっているから、なかなか「お金になる仕事」が捗らないのだけれども、それはそれ、これはこれ。広い意味では「新人教育」だし、いいんじゃないかな、と自分では思うことにしている。

登記情報では、当社は見つからなかった

登記情報提供サービス(http://www1.touki.or.jp/)というのがある。法務局に登記されている法人は、すべて検索できるはずであった。この検索で「法人名」を入力しても、見つからない、というトラブルに悩まされた。

状況を説明すると、若干長くなるが「臨床工学技士国家試験学習システム」の有償登録で、クレジットカード決済を「決済代行」の会社に委託している。この決済代行会社とは当然httpsの暗号通信なのだが、現在このホームページはhttpで通常の平文通信になっている。そのため、httpsからhttpに切り替わる際、ブラウザが「情報が漏れる恐れがあるため、続けるか」という警告を出してくる。これを読んだ方が、処理を「キャンセル」してしまい、クレジットの決済は済んでいるのに、その結果が「学習システム」に伝わらないという事態に陥って、慌ててSSLの「再登録」を急いだ。(このお客様の情報は、直接データベースに手入力で支払い情報を書き込み、使えるようにした。)

話の枕が長くなるが、「再登録」というのは、実は一旦SSLでhttpsを取得していたのだが、レンタルサーバを契約している会社が、おそらくはアウトソーシング先を切り替えたため、サーバのIPなどが一式更新されてしまい、一旦revokeして「再発行」という手続きに入ったのである。ところが、その再発行が遅々として進まない。理由は、Validationが進まないため、(会社の実在証明が取れない)ためであった。最初の手続きで「最短登録」できてしまったのは、Validationが可能という見切りの手続きだったようだ。(今後どうなるかわからない。)

ところが、登記情報提供サービスで私の会社の名前(シグナリス)を入力しても見つからない、というトラブルに巻き込まれた。訳がわからない。仕方がないので、自分の会社を検索するだけのために、法人利用の申込みをして、(しかも、信じられないことに、閲覧し、クレジット決済するだけの申し込み手続きの完了までに4週間もかかったが、)会社名を入力しても、私の会社の名前が出てこないのである。

結局、法人番号という普通は使わないコード入力で、登録されていることは確認した。まずは一安心。で、ふと、もしかしてと思って、「ヨミガナ」で検索してみたら、出てきた。カタカナ入力ならば表示されるのに、「会社の正式名」として検索しても引っかからないのである。どーゆーシステムだ、と思った。おかげで、「法人登録をしていないのに、勝手に会社を名乗っている」みたいな扱いになった気がする。いくら、法務局本体ではなく「外郭団体」だとしても、きちんとしてもらいたいと思う。

という文句を書く都合で、再確認してみたら、これを書いている今日の時点ではきちんと検索できるようになっていた。どこかからか、指摘が入ったのか。

自分も、プログラマとしては、ずいぶん色々な場面でバグを出して、お客様にはご迷惑をおかけしているから、あまり偉そうなことは言えないけれども、ミスとしてはあまりにも初歩的すぎないか、と思う。

もっとも、Legal Existenceだけではなく、他にも会社の実在証明として必要なステップがあったため、これだけで数ヶ月も棒に振った訳じゃないけれども、検索するだけでも法人の登録に4週間もかかる、というのは、この情報化のご時世に、イカガナモノカという気がしてならない。

 

Markdown記法は便利だ!

大学の授業教材の作成に、随分と色々な環境を使ってきた。スライドはPowerPointだけれど。Word, Powerpoint, MacのPages, (TEXはパス), そして、今回、Markdown記法での執筆に挑戦。

秋学期の「プログラミング演習1(Python)」から実戦投入の予定。

記法をあれこれ見ていたら、「日本語Markdownユーザー会」というのがあって、官公庁とかでも導入の指導をやっている的なリンクのエントリーがあった。(まだ、細かく見てないです。)それはすごい。

WordやらExcelやらが使えないとビジネスできない?そんなことはない。対外的な文書作成なら、Markdownでもかなり表現できる。

というよりも、Markdown記法をベースにして、builder的なエディタを提供し、ビジネス現場の「脱マイクロソフト」が実現できるんじゃないか、という気がした。

気がしているだけでは申し訳ない。もう少し積極的に、ビジネス現場での基本ツール(Word/Excelのところね)をMarkdownベースの「無料環境化」するために、僕も、何かプログラマとして、お手伝いできるところはお手伝いして(そして、ビジネスになるところはビジネスとして押さえて)いけたらと、思った。

みなさん、いかがでしょうか?