最近、老けたなと思うことは、やはりロジック構築の能力だろうか。
昔だったら、一気にコーディングして、1万行書くのに5日かからないこともあったと思う。
要求仕様が出ると、たいていの見積もりを一ヶ月とか答える。(無謀なやっちゃ、と、今にして思う。で、実際にドツボに何度もはまっていた。心の乾きがこういう「ツッパリ」で表に出て来ていた。)
ただ、これはこれで落とし穴があって、プログラムを書いてるその時はいいんだけれども、コメントがほとんどないロジックだけが一気に1万行並ぶから、3ヶ月も経って読み返すと、「あれ、これ一体、何をどうしようとしていたんだっけ?」的な状態に陥って、泥沼にハマる。
これは多分、プログラマあるあるだと思う。コメント、未来の自分への「解説」は、とにかく大事。
最近は私も相当に性能が劣化した。と自覚がある。
そのぶん、どうしているかと言えば、とにかく日本語でコメントを書きまくって、コーディングのスピードも昔の二分の一、三分の一にはなっている、ものの、RADで昔では信じられないほど「開発の自動化、スピードアップツール」が整ってきて、大量のコメントを書いている割には、全体的な生産性はむしろ、昔より上がっているかも知れない。
新しいツール、環境を、使いこなす頭の柔らかさを保つのが、きっと、鍵なんだろうなぁ。この後僕にできることは、たぶん、自分を信じること、だけなんだろうかな。技術屋として。
それでも、医療機器はやはり、怖い。何かあったら人命に関わる。
でも、そんなことを言い出したら、会計システムだって、うっかり帳簿上の「資産」を消失させかねないリスクがあるし、制御系だと工場の生産ラインで不良品を大量に発生させるリスクがあるし、バグのないソフトウェアを書く、というのは、(例えが悪いけれども)お医者さんが医療過誤をしないというのと同じくらい、大変なことだと思う。
いや、ミスが前提であってはならない。それはわかるんだが、ミスはする。スポーツ選手だってエラーはする。その場面と頻度とか、目立たなくすることはできても、なくすのは難しいとか思う。
やっぱり、場数でしょうかねぇ。昔の「外科」系のお医者さんには、「100人殺してやっと一人前」とか、すごい言い回しがあったらしい。(数字は不正確ですが。)指先のスキルの問題なら、それはあり得たと思う。精巧な生体シミュレータは、役に立つかも知れないけれども、練習即本番っていう状況は避けがたいのかも知れない。(そっち系にビジネスに乗り出す気が、皆無ではないが・・・専門外の要素技術が少なくない。)この類のトラブルの、最後は、「寛容」とか「誠意」とか「真剣さ」とか、そういった技術外の所に話題が落ちてくるんだろうか。
そう言えば、北朝鮮のミサイル。発射に失敗したらしいニュースが流れていたが、もしあれに核弾頭が搭載されていたら、現場で核汚染が凄まじいことになったんだろうか。100%の安全性(?)がなかったら、ミサイルには、怖くて核は搭載できないだろうな、と思う。(いや、安全性って、発射する側の100%の安全性は、発射される側には危険性だから・・・)99.6%とか3σが無理なら、せめて2σ(95%)の信頼性で「核」を扱って欲しい。いや、北朝鮮なら、1σ(成功確率68%)でも核ミサイルの打ち上げをやるだろうけれども、残りの32%では、発射台周辺の膨大な地域が核汚染されるんだろうか。(宇宙開発は、6σってな話を聞いたこともあるけれども・・・あ、金正恩さんには、無関係か。)
中国政府は、埼玉県産の農産物を「輸入禁止」にしているらしいけれども、僕らは農協直売所で買ってきて、日々それを食べているし、線量計もうちは持っているけれども、何もおかしなことはない。同じ基準を当てはめるならば、もし、北朝鮮が「核」を現実に搭載したミサイルの発射に失敗したとしたら、北朝鮮全土に加えて、中国やロシアの一部も、「農業禁止区域」とかになるかも知れない。中国政府の基準をそのまま日本が使って、中国産の一部の輸出品を「輸入禁止」にできると思うな。自信を持って。
そうなったら、北朝鮮は、中国やロシアに、「経済損失補償」を行うんだろうか?無理だろねぇ。全然、カネがないもの。あ、貧乏人は「最強」です。だって「全部持ってけ!え、価値のあるものが何もない?知ったことか!」ってな開き直りができるから・・・。
アメリカの「核弾頭」はどうなんだろうか。20年前に「製造」された容器に、腐食は起こっていない?いざって「有事」の際に発射したら、腐食部分で最悪短絡とか断線とかが起きて、その場所で暴発して、ミサイル発射基地自体が核汚染されたりして・・・。日本国内には核弾頭はないはずだから、どうでもいいけど。実は、この類の話題、以前アメリカの技術雑誌で読んだような記憶があるけれども、どうせトランプさんには通じない話題だから、気にしなくていいかな。トランプさんが大好きそうなピストルの、銃身に大量のゴミが詰まっているみたいな、そういう感じかなという気はする。だって、自己責任を負うのは、引き金を引く人だから。
原子力事故。福島ねぇ。「絶対安全」を何度聞いたことか。まだ「絶対」を言い続けている人たちがいる。津波による事故直前と、直後と、技術レベルに大差はないだろうに、どうして「絶対」が言えるのか、不思議だ。未だに、解釈できないでいる発言が、山のようにある。俺、頭が悪いから。
2192年だったかな?(以前、講演内容から計算したことがあったけど、忘れた。±10年くらいで)ほぼ全世界を最小50mから100mに達する津波が襲う自然災害が起きる。こんなの、絶対に「想定外」でしょ?海水を冷却に使ってる日本では、一体何基が水没するのか、証明のしようがないから深入りはしないけれども、こんな、僕みたいな「根拠のないタワゴト」をぼやくブログは無視してもらっても構わないけれども、実際に福島で事故が起こった後でも「絶対安全」を言い続ける人たちの理解力がよくわからない。
こういうのは、現場で、技術力に自分の仕事の価値を賭けて、その結果、闘いに破れてバグを出したり、医療事故を起こしたり、あるいは、野球でエラーをしたり、そういうのとは別次元で、平然と、自分の名誉とか見栄とか、相手にリスクを押し付けての会社の利益のためだとかのために、「殺人」に加担している方々の論法では、常に正当化されていくんだろうな、と思う。そういう処世術にあやかりたい。
何が言いたいか?原子力発電とかを推進している人たちに言いたい。
金正恩は、あんたらだよ。ちっとは自覚しろ、と。誰か?経済産業省のお役人のあの人とか、あんたも金正恩だろう、と。(豊洲に絡んだ都庁の役人みたいなのが、国家公務員にはゴロゴロいそうな・・・。たぶん、そのうち、トランプを金正恩に並べて「代名詞」に使ってブログを書くような状況になるんじゃないかな、という気もする。ゾロゾロと表に出て来てくれれば話が早いのに、ありがたくないよなぁ。こういう予感は、当たらないで欲しい。)