ローテク

最終の納入検査を実施していたら、バグを見つけてしまった・・・。いや、厳密にはバグではないかも知れない。シミュレータの動作が実機と同じではないように見える。実機の場合にはおそらく、信号線のストローブを見ているのに、シミュレータではそこの部分が再現できていない。おそらくは、そこに起因する動作不良だと思える。現象としては、必ずリトライがかかって、2度目の転送で「うまく動作している」という「結果オーライ」なのだけれども・・・じゃなかった、「結果オーライ」じゃない動作も見つけちゃったんだっけ。orz

検査項目を増やして、納品検査手順書を改版した。次は、プログラムの修正。今日はもう、上がり。疲れた。

このシミュレータ、PC-9821でしか動作しないソフト。なんでこんなかと言えば、その時代の工作機械を未だに現役で使い続けなければならない工場が、まだまだ、多数存在している、ということで、そういう時代の通信だの、PC-98だのを熟知しているプログラマが次々と引退してしまったために、私に出番が回ってきた次第。「ハイテク」とこの「ローテク」の橋渡しのブリッジを、カスタマイズさせていただいている。格安でね。エンドユーザさんたち、そもそもが工作機械を更新できないから、こうしたブリッジを必要としている訳で、ブリッジが高かったら工作機械を買い換えた方が手っ取り早いだろうな。こういう書き方をしたら何だけれども、こういう製造業に銀行さんとかが金を貸さないから、私のところに「格安」での仕事が回ってきている、ということにもなるんだろうか。僕が「2週間」で見積もる仕事を、大手さんは6ヶ月とかで見積もっているらしく、時間単価は大して値引きしていないけれども、この工期の差で、結果的には「格安」になってます。いいです。僕は手数で攻める。そのうち、WEB系のRADも攻めたい。

ローテクだけれども、昔はすごいロジックがあった。Z80のアセンブラで、
LOOP:   MOV A,(HL)
SUB B,A
DEC (HL)
JNZ LOOP
みたいな、一体なんの計算だ、ってなループがあって頭を抱えた。Z80の時代はニーモニックごとにクロック数が異なり、この組み合わせでピッタリと500ミリ秒を数える、みたいな、意味が取れた時に思わず「おぉ」と呻くみたいな、「すごい」プログラムが至る所に転がってた。そのうち、CPUでタイマー割り込みが普通に使えるようになったり、レジスタの数が爆発的に増えたり、バスが8ビットから16ビットに、そして今は64ビットで、マルチコアが当たり前になり、DSPで浮動小数点演算が簡単になったと感激していたら、今や大量の専用チップで、自動車に例えれば、今のコンピュータがハイブリット車なら、Z80なんて幼児向けの三輪車、くらいの差があるかも知れない。それ以下か。でも、その幼児向け三輪車で高速道路をぶっ飛ばそうとしていたのが、僕らの時代だったか。

このバグは、おそらく明日潰せる。明日最終検査をやり直して、納品物一式を整えられるとおもう。たぶん。

それが済んだら、(おそらく、今後もお付き合いさせていただきたい、窓口となる会社さんだから、)このPC-98でしか動作しないシミュレータを、ラズパイに移植してしまおうかと思ってる。タダでやります。普通の会社さんに依頼したら、工期は短くて4ヶ月かなぁ。本当に困っているエンドユーザの会社さんで、金があるところ相手なら、500万位請求できるかも。でも、タダでやる。こういうコストは、最終的に銀行さんが金を貸さない製造業の町工場さんたちに、コストとして転嫁される。僕の「名刺」代わりです。有限会社シグナリスは、「これ」を作りました、っていう「名刺」が今は何もない。今後もお付き合いいただくつもりの会社さんに、無償提供する。(ぶっちゃけ、事務所に居座ってるPC-98のでかい図体が、邪魔!)
最先端技術を、町工場のローテクが支えている、なんてことは、華々しい銀行さんとか、水商売的なITがらみの方々には、おそらく全く理解できないだろうけれども。「あんたんとこのサーバビジネス、部品一つで全滅するよ」なんて、言いたいけれども、大手さんの「偽装」報告が続々と表沙汰になっている今、何を根拠に「ハードウェア」をそんなに信じ切れているんだか、不思議でならない。いや、バグというか、ミスとか、予想外の性能不良とか、そんなのは日常的な話。「零細」は常に「信頼」だけが生き残る術で、「大手」にとっての「ミス」とは「蜥蜴の尻尾切り」の「口実」でしかなくて、責任転嫁し切れなきゃ、後は隠蔽するだけ、ってな発想だったんだろうな。今時は、会社に忠誠尽くして罪をなすりつけられるくらいなら、全部暴露して辞めちゃうのが時流だから、世の中がどう変わるか、ある意味楽しみかもしれない。

ラズパイへの移植。常に強気の発言を繰り返していますが、大学や専門学校の「採点」とか、授業がない「それだけに集中できる」環境なら、1週間で書き上げる自信がある(けど、対外的には2週間っていうと思う)し、(いや、世間で6ヶ月っていうのが僕は不思議だけれども)大学と専門学校との三足のワラジを履いていても、この「移植」は(他に優先順位の高い仕事がなければ、)1ヶ月でお釣りがくると思ってる。

僕は、人間関係には全く自信がない。なんとかしたいんだけれども、煙たがられるか、言いたいことが通じないか、無視されるか(中略)どうでもいいや。でも、コンピュータ相手なら、信号線のストローブがどうした、メモリのヒープがどうした、カーネルが割り込みを捌けていないからどうした、ネットのプロトコルがどうした、RubyでもPythonでも、 Cはもちろん、BasicでもFortranでも、PHPでも、Javaでも、かなり「なんでもあり」で対応できると思います。でも、零細の有限会社だから、大手に支払う金額の10分の一ですら、仕事を頼む気なんてないでしょうね。ただ、今はひたすらロジックを書き続けたい。大手さんに相手にされない同士で、零細企業さん限定で、僕の「窓口」になってくれて、交通整理をしてくれそうな(やはり零細の)会社さんを通してもらったら、責任を持った仕事として請けさせていただきたいな。(仁義ってものがあるから。製造業関係は窓口限定。ごめんなさい、直接は請けませんが。)

今年は、医療関係に切り込めなかった。ただひたすら、金がない。デバイスを整備できない。零細はどこも一緒で、その10万が、その100万が、どうにもできない。ただ、ようやっと、光明が見えてきた気がする。お世話になった、G社のHさん。ここんとこずっと、お歳暮を送り続けるだけの関係だったけれども、なんとか具体的に、BluetoothだろうがIoTだろうが、任せて下さい的な、プロトをいくつか準備できて、改めてご挨拶にいけるのは、来年の夏かなぁ・・・。(新しい技術が多すぎ!使うんじゃねぇ、作るんだから、追いつかねぇだろと言いたい!)けど、なんとか頑張る。Hさんには、どうかもうしばらくお待ちいただきたい。僕は医療に戻りたい。学校、製造業相手と合わせて、三足でも四足でも、ワラジを履きます。(タコか!あ、タコです。すみません。)

でもなぁ、医者と直接話をするのだけは、嫌だ。平気で「タダにしろ」とか言い出す人種だもの。あぁいう人たち、大嫌い。それなのに、一番やりたいことが「医療機器」で、医者が嫌いだともう、どうしようもないよなぁ・・・癌かなんかで医者の世話になるくらいなら、死んだほうがマシ、くらいの感じ。(相手によるんだろうな、個人差があって、信頼できる人も少なくないことは、確かに頭じゃわかってるけど、でも、かかりたくはない。)医療の話は、もういいや。来年のことを言えば、鬼が笑う。

経済産業省は、麻生さんだからな・・・。ついでにいえば、国家公務員は高給取りだから、僕のこの話題が通じるとは全く思えない。(麻生さんには、雰囲気を掴む以前に、話題を理解できなかったりして。)銀行も体質はおそらく変わらない。ということは、たぶん、僕のこの「ニッチ」ビジネスは、当面安泰でしょうね。

零細企業の皆様、コンピュータ化あるいは、今使っている機器の寿命の延長、(窓口通してもらえたら)格安で引き受けます。

ってか、新規アプリ開発だって(いや、交通整理してくれる人がいないと、たぶん僕は自滅するから、今は何も言えないけど、)言ってくれたら、格安でプログラム書かせていただきます。(震災関連とかね、困ってるとか言われちゃうと、きっと全部タダにしかねない。いや、笹団子4ヶ月ぶんでもいいけど…)

今日、確かにバグは一つ洗い出した、けれども、恐らくはこれが最後のワンピースかなと、直感した。バグを見つけたのに、仕事を上がった途端のこのハイテンション。(実を言えば、今日前倒しで、会社に仕事の振込、していただいたんですぅ!)

楽しい夢は見たくない。(後が辛い。)

でも充実した日々は過ごしたい。ただきっと、今日は充実していたと思う。

Merry Christmas for Everyone!