論理パス

今朝書いたページ、ずっと違和感を感じていたけれども、わかった。

日本政府は何度となく謝罪している。それに対して、韓国は「正式な謝罪がない」と主張している。

一方で、日本政府が謝罪したことで、韓国が主張する「慰安婦は、強制連行された」という主張を認めてしまったことになり、海外メディアが「慰安婦の強制連行を、日本政府が認めた」とする根拠にされているらしい。

なんだこれ、と思ったが、韓国が「日本政府は正式な謝罪をしていない」と主張し通すならば、日本側も態度を改めて、「その通りだ、慰安婦の強制連行はすでに朝日新聞自身が認めているように、でっち上げの書籍を朝日新聞などが騒いで広めたことによる誤認であり、慰安婦は売春婦である、だから我々は謝罪するつもりはない」という主張を新たに展開し、韓国政府が主張する「日本政府は謝罪していない」というその主張を「追認する」という、論理パスはないものかと思った。

っていうか、こういうことをやってしまうと、これまで何度となく主張してきた「既に何度となく謝罪している」という日本政府の主張はなんだったんだ、ということになるけれども、それを持ち出すなら、日韓基本条約はなんだったんだ、ということにもなる。相手の論理に乗っかるというか、この際、「そうだ、やっぱり日本政府は謝罪していなかった、慰安婦の強制連行など、一切認めていなかった」という、過去の経緯を全否定する韓国流のやり口に乗っかった展開はできないものかと思った。「修復不能な領域」に突入させてもいいんじゃなかろうか。本気を見せるべきだ。

論理も事実もへったくれも、ねぇなという気がする。これがコンピュータだったら、こういった論理ミスは「カモ」で、うまいこと使えば、そういうコンピュータは外から好き勝手できる。(俗にこれを、クラックするという。)ただ、相手が論理的な存在なら、だけれど・・・

ただねぇ・・・欧米の「歴史教育」も、「日本軍は残虐だ」という連合軍による「戦後裁判」の、事実に基づかない一方的な日本断罪の裁判が根拠になっていたりするから、もう、マスコミも含めて、全然論理とか事実が成り立つ世界じゃないなという気がするし、とにかく難しい。ドイツのメルケル首相ですら、現在の「第二次世界大戦当時の日本の非人道性」の欧米の主張に、事実無根の要素があることを認識してくれていない。

難しいとは思うが、中国や韓国が、「白髪三千丈」の主張を延々と展開してきた結果、「嘘も百遍言えば本当にな」ってしまったように、日本側もとにかく主張を続ければ、事実を事実として世界に認識してもらい、冤罪を晴らすことができるはずだと思う。

思うのだけれども、最大の問題は、外務省の官僚が、本気になっていないこと(こんな、海外に敵を作るような面倒なことはやりたくないと思い、何もしないでいること)かも知れない。内閣は行政府を動かせるんじゃないのか?動かさないならば、それは安倍総理や河野外務大臣の怠慢でもあるかも知れない。ケンカを売れよ、と思う。

蛇足ながら、野蛮人の国のケンカは、やれ、核だのミサイルだのが幅を効かせる。文明国のケンカは、情報戦で(虚偽の情報を流すことすら、戦略の一部であり、)論理的な思考回路を持たずに、雰囲気や大声に振り回される海外のメディアも含めて、事実よりもセンチメンタリズムに流される世界の「一般人」を動かすためには、歴史家だけではなく、演出家だとか、広告クリエータなどをかき集めて、どう情報戦を展開するか、相当に本腰を入れて、戦略を練って欲しい。広告クリエータと言えば、ユーゴスラビア内戦での「ethnic cleansing」という新語も、戦術の一環として軍部が依頼して作らせた言葉だと、何かの番組で見たような気がする。外務省には、そういう発想をできる人材すら、いないのかなぁ。