今年の夏は、アル・ゴアの季節

トランプが大統領になってから見る、アル・ゴア氏の映画、「不都合な真実」はまた、格別だなぁ・・・

二酸化炭素排出量が1970年のレベルに戻ったとしても、蓄積された二酸化炭素が元に戻るまでの位相のズレというのは、何年くらいあるんだろうか。森林が破壊され、サンゴ礁が死滅して、二酸化炭素の吸収力はどの程度低下しているんだろうか。形ばかりの「温暖化対策」を行っても、気温の上昇傾向が止まるまでに、数十年とかかかるレベルに達していると思う。
学生に「位相」を説明する時に、太陽の南中高度と、気温のグラフのピークのズレを、僕はよく使う。モデルを簡略化し、地球の北半球で受け取るエネルギーが最大になるのを、6月下旬(夏至)とするが、気温のピークは8月上旬になる。この約一ヶ月半のズレは、関数系が積分になっていることによる。二酸化炭素排出量と気温の間の関係式は知らないけれど、単純な積分形だとしても、今現在、年平均気温がこれだけ上昇しているということは、明らかにピークはさらに先にあって、現在も変化が加速していると考えるべきだと、理解する。映画を見て、もしかしたら、二重積分形になっているんじゃないか、というような気すらしてきた。

映画の中で、アル・ゴア氏が言っていた。学者は、「気候変動は非線形的」だ、と。非線形系(システム)の「安定平衡」状態が保てなくなって、別の平衡点に移行する時に、系のリープが起きる。つまり、全く別の「安定平衡状態」に移行する。当然、その状態が何百年か続いて、人類の人口が極小化すれば、そこからまた元の平衡状態にリープして移行することもあるんだろうけれども、積分系の「結果」部分で、過去10年のような変化の加速が起きている以上、今後の10年は間違いなく変化が加速を続けると考えるのが自然かも知れない。

アル・ゴア氏が大統領になっていたら、どこかで流れが変わったかも知れない。けれども、トランプ氏を選ぶのがアメリカの民主主義だ、ということを、この「不都合な真実」の映画を見てから、じっくり考えるべきなんだろうな。おそらくトランプは、異常気象による米国内の死者数が1000人や10000人くらいでは、「地球温暖化なんて、嘘っぱちだ」という主張を変えないし、産業界もスタイルを変えない。死者が10万人、100万人になったら、もしかしたら、あのトランプでも主張を変えるかも知れない。死者が1000万人を超えなければ、アメリカの産業界はビジネススタイルを変えないような気がする。そして、アメリカ以外の地球全体が、その影響を継続して受け続ける。日本の総理は、そうなってもアメリカに尻尾を振り続けるのかなぁ。

もしかしたら、今年、熊谷はまた「最高記録」を更新して、日本国内42度の記録が出るかも知れないと、感じていたことを、この話題で書いておく。(熊谷じゃないかも知れないけれども。別に、日本一でなくてもいい。)

という議論は、自然科学系の人間なら誰でもできる話、だと思う。
師匠の講演会の話題から、追記する。地球も意識体だから、地球自身が、好ましくない変化は排除しようとする意識を持つか、あるいは、好ましくない変化を「元に戻そう」とするかもしれない、と思った。その結果は時として、かなり過激な「変化」になる、と聞いている。何が起きるかは、書かない。

アル・ゴア氏の映画の内容は、「事実に基づいた予測」であって、すでに10年前に指摘されていたことがいくつも起きている。まだ起きていないいくつかの事柄も、これから起きるだろうと思う。いや、僕自身、たったの10年でこれだけはっきりした「目に見える結果」が出るとは思っていなかった。

ただ、師匠の場合は予測ではなくて、予知だと自分は理解している。師匠が予知された「事件」が起きるのは、僕がもう生きていないくらいの未来、まだまだ先のことだと思っていたけれども、案外近いかも知れない、という気がした。それが起きた時、どんな馬鹿な政治家でも「考え方を変える」ことは、余儀なくされると思う。それ以前に、対応に追われて、対応できずに退陣する方が多いかも知れない。