静電気

ドアノブなんかで、バチバチくる季節になった。空中放電するから数万ボルトくらいにはなっているらしい。
ただ、臨床工学の医用機器安全管理学の「基本」で、マクロショックを起こすほどではない、最小感知電流よりは大きく、瞬間的には離脱限界を大きく超えるマイクロ秒程度の放電?たぶん数ミリアンペアから十数ミリアンペア程度の放電電流なんだろうなと推測する。
嫌ですね。事務所でも、椅子から立ち上がったりするたびに、金属部分に触れる前には、鍵束で放電させると、案の定バチっと鍵先で来ている。

トノメトリの開発をやっていた時に、ストレンゲージアレイのセンサーが不思議な動きをすることがあった。
不思議なドリフトを起こす。で、結局この問題を解決したのは、導電性の作業衣、だったか導電性の作業靴で、床に浮遊電荷を逃す、ということだった。確かセンサーグループのHさんが見つけたように記憶している。30年前かな。
冬場、乾燥してくると結構な勢いで電荷を体に溜め込んでいるようだ。会社の作業服が変わって、気のせいか静電気でバチっていうのが減った気がした。

この電荷、床に逃がせればそんなにバチバチ来ないと思うが、どうやら僕の事務所の床と、クロックスのエチレン酢酸ビニル樹脂の組み合わせはあまり放電の相性が良くないらしく、結構バチバチ来ている。

ふと思った。導電素材と絶縁素材を組み合わせて、この電荷を靴とかサンダルとかに溜めて、一日中事務所で作業したら、どの程度電荷が溜められるだろうか。繊維によっては静電気を発生させやすいし、一日普通に生活してどの程度の電荷を溜められるか、なんだか実験してみたくなった。けど、思っただけ。

昔、圧電素子で「発電床」が作れないかとか思ったことがあった。同じことをJRが試したみたい。JRの新宿駅だったかで「実証実験」をやっていたらしいが、実用化したという話は聞かないから、たぶんコストパフォーマンスは悪かった、か、大した発電量にならなかったんだろうと思う。ただ、現在の圧電素子はピエゾ効果のある結晶(が主流?)で、他にあまり種類は聞かない。圧電現象の研究も、暇と金があったら色々とやってみたい気がする。けど、思っただけ。
結晶、ということなら、例えば、有機系で、炭素ベースの結晶構造とか、ケイ素ベースの結晶構造なんかだと、素材は安いし、もし何か圧電現象が見つかれば、コストそのものを下げられたりして。

電気ナマズ、電気ウナギは、素足で踏みつけると感電死することもある、生息地では「危険な」生物だと聞いている。あの発電メカニズムは、直列接続したイオンポンプだと、あやふやに理解している。実際、有機系で瞬時に数百ボルト、数千ボルトの放電を起こせるって、どんなメカニズムなんだろうか。暇と金があったら、調べてみたい。けど、思っただけ。

なんだかね、仕事で事務所の中をうろちょろしているだけで、床だの、サンダルだのに電気が溜まって、もしその効率が良くなって、携帯電話の充電くらいできるくらいになったら、すごいのに、なんて思った。

思っただけです。抱えたままでいると、モヤモヤするから吐き出してみた。それだけ。