KISS

ポイント不正
これ

https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000143348.html

来たなぁ、と思った。やたらとややこしい制度設計をして、そこに「例外」だとか「特例」だとか、ごちゃごちゃと付加したら、抜け道だらけの制度になる。実際に、そうやって日本経済は回っていたりする。

例えば、東日本の復興財源の配布先、おそらく役所側にも財源消化のノルマがあったりなんかして、「案件」を「人脈」で募って、およそどこが「東日本大震災の復興関連」なんだか、想像すら出来ないようなところに予算が落ちる。その繰り返し。で、その経緯は一切公開されない。

表題と中身の乖離を防ぐために、これですという画像をアップしておく。
Keep It Simple

ダイソーで買った。108円。なんて言う呼び名だろう。ペットボトルカバー?結構気に入っていて、法政大学でも、専門学校でも、学生に披露した。これって、大事なんだよ、というお話。
この写真のだけだと、とりあえずは、KISで、KISSじゃない。(僕のシャープのスマホ、なんだか思ったところにピントが合わない。勝手に手前のカップにピントがあってて・・・最近、試行錯誤を諦めた。)とりあえず、Keep It Simple.
(余談ながら、この写真に写っている僕の事務所の備品、それぞれ買ってから22年(2Lジャー)、29年(1Lのジャー)、7ヶ月(KIS)、24年(マグカップ)、14年(急須)です。よく覚えてるな!意味のないことを。)

しばらく前に、「物の移動と、その所有権の移動を切り離したら?」という話題を書いた。あれは、実は実際には難しいと思っていた。所有権を移転したら、それだけで消費税がかかる。課税当局は、何が何でも、どこにも「税の徴収」を持ち込む。A社がB社に売った。それをB社がA社に売って、いわゆる「買い戻し」を実施した。それだけで、往復で消費税がかかる。それが制度で、物流の最適化なんてことを掲げて、書いてはみたけれども、無理だね、とは実は思っていた。それは、「消費税を支払う」時の話。ところが、その消費に「還付金」となれば、これまで税務当局がやっていた論法、手法がそっくり、これまで税金を支払っていた側でも使える。その一つが、この複数による「買い回し」だろうか。

そもそも、消費税の免税事業者には、消費税の支払い義務はない。だったら、元々がそういう「上から目線」でまともな請求をさせてもらえない企業だったら、零細規模にまで分割してしまえば、こんな話は簡単だろうと思った。消費税はそのまま益税になるから、100万円の転売なら、8%を最初から引いておけば、美味しい「永久機関」だろうと思う。(え?でも、10回繰り返したら、それぞれに消費税がかかるから、売り上げが1000万を超えて、益税にはならないんじゃ?あ、そうか。寸止め。一切仕事をしていなくても、1000万円のギリギリで、年額50万円直前までは黙ってお金をもらえる、のかな?で、寸止めして、次に別の会社を作ったらいい。)恥も外聞もなく、会社を小規模な多数の会社に分割し、あるいは、大量のダミー会社を作って、それがダミーであっても例えば「個人経営」のように、公式な結びつきは一切ない「経済活動主体」であるならば、このテレ朝のやり方は、極めて合法的に、国から「還付金をもらえる」制度になるのかな、なんて思った。そうだ、全部合法だ!ところが、そこにさらに、「還付金詐欺」が絡んできて、話がゴチャゴチャになったりなんかして。(あなたも、消費税還付のポイント付加制度で、利益をあげませんか!なんてね。)
こうやって、必死で「制度の隙間を突いて、一円でもアブク銭を掠めたいと思っている人間が、少なくない」、なんてことを、かのAss Holeが知るはずもないだろうし、経産大臣どころか、現場の経産省役人だって、実感として感じることも不可能なんだろうな。一度、泥沼の生活をしてみたら?

僕なんか、そもそも「仕入れ」がほとんどなくて、自分が仕事した分だけの請求だから、自分の価値が安いと思えば、っていうか、安いと決めつけられたら、大した金は請求できない。医者に「タダにしろ」と言われたことだってある。(まだ覚えてる。鹿児島大学のあの医者。不当値引きは慶応大学のあの人。)その延長で言えば、今はもう制度上「消費税」なんて、価格の一部だと思ってる。だから、この件に関しては、まともな議論はできない。支払い義務が生じるレベルになれないですからね。ならせてもらえない、というべきか。

しばらく前に書いた、「所有対象物の移転」と「所有権情報の移転」を切り離したら、物流抑制につながって、「地球温暖化ガスの排出抑制」につながるんじゃないか、ってな話。その後考えた。
日産自動車のゴーンさんの主張。「未来に受け取る約束をしただけの報酬」にも、日本の国税当局は課税対象としている。だとしたら、「時限買い取り契約付きの、所有権移転優先権契約」なんかで、直接的な「所有権移転」を回避し、「消費税」負担がかかることを回避して、「物流のムダを省いて、温暖化ガスを低減する」なんていう方法を工夫しても、その中間プロセスすべてに消費税をかけられてしまって、実現可能性は極めて低くなる。
自分では、いいアイディアを出したつもりが、スカだったな、なんて思った。制度の詳細を理解しないと、なかなか「抜け道」は見つからない。

そうなんだけれども、今回の「消費税増税」に抱き合わせた、様々な「還付政策」は、かなり細かくて、例えば、ポイントの還付率にも段階があるらしい。いや、こういう「段差」があれば、そこから利益は出せるロジックが存在する、と感じた。どんどんと制度を複雑にしている。制度を複雑にすればするほど、システムは「穴」が大きくなる、というのはシステム屋の発想。複雑なシステムというのは、If/Elseの漏れが多くなりがちで、特にそのIf/Elseを組み合わせた際の「想定外の組み合わせ」に致命的な穴があきがちになる。単純に、10個のIf/Elseがあったら、1000通りの組み合わせが存在する。その1000通りを瞬時にイメージしきれなかったら、いいエンジニアにはなれないと思う。だから、結局、システム設計、制度設計は、「単純を持って旨とする」ような基本姿勢がなければ、安定なものは作れない。多分ここは、今の日本人の一番苦手なところだとも思う。その反例を絵に描いたような実例が、今回の「諸費増税+その緩和策」の組み合わせだと思う。

「そもそも論」が消し飛んでいる。「そもそも」は、福祉や医療、教育など財源確保を、かの安倍総理も掲げていたはずだと思うのに、今やそんな議論はない。大元の制度は一切手付かずで、目先金が欲しいから消費増税します、そして、さらに目先不満が多いだろうから、「還付対策」をします、なんてもう、文系の頭ではそういうのを「制度」というのかも知れないけれども、SE(システムエンジニア)の発想からいえば、システムじゃない。「体系」になっていない。

「ハウルの動く城」の外観みたいに(いや、絶対に著作権に引っかかるから、画像は引っ張ってこないけれども、)ツギハギだらけのカオスとしか思えない。福祉カオスに、医療税制カオスを上乗せし、それにツギハギで教育カオスを貼り合わせて出来上がった、消費増税カオスが、さらにまた、突き出し窓とか、煙突とか、わけの分からんものをゴチャゴチャと貼り合わせたみたいで、こういうのを「制度」と言うんだろうか。

我慢しきれなくなった。どこかのサイトのリンクを、勝手に貼ります。

このサイトからもらいました。
https://movie-bitari.com/haul-m5/

表題のKISSは、以前、血圧計メーカに勤務していた頃に、部下だったアメリカ人から教えてもらった。面白いと思ったのは、欧州からの留学生たちは、結構このKISSを知っているのに、日本人はメーカ勤務のそこそこベテランの人も、知らなかったりする。聞いたことがあります、という日本人のエンジニアを、僕は一人も知らない。それなのに、欧州の留学生は結構知っている。なぜなんだろうか。海外のエンジニアの常識を、日本のエンジニアはほとんど知らない、その典型がこのKISSかも知れない。
Keep It Simple and Stupid.
冒頭に画像で出した、Keep It Simpleに、さらにStupidがつけ加わる。このStupidとは、”Fool Proof”、直訳すると、防水ならぬ「防バカ」仕様だろうか、臨床工学の国家試験にも出る「設計思想」だけれども、「うっかり操作」をしようとしてもできない、そう言う「親切設計」だと理解していただけたら。(今日はもう6時間も学生相手に話し続けて疲れたので、Fool Proofは、それでネット検索してください。すぐに見つかる言葉だから、僕のサイトじゃ解説しません。)(カッコ内が長くなった、もう充分に疲れてる)その”Fool Proof”に近いコンセプトで、どんなアホでも、操作方法がすぐにわかるくらいに、単純だ、と言う意味だと、私は理解している。

分厚い取扱説明書を読まなきゃならないようなシステムは、ろくなシステムじゃない。画面を見て、直感で操作していけば、どんなアホでも使えるようなシステムが、理想的なシステムだ、と、そう言う発想だと理解している。それが、KISS(Keep It Simple and Stupid)だと、私は理解する。そして、不思議なことに、日本人のエンジニアは、結構ベテランみたいな人も知らないのに、欧州からの留学生は、結構な人数が、この言葉を知っている。日本の「穴」だよなぁと思う。そもそもが、日本人にはそう言う思想がなかったか、と言ったら、おそらく江戸時代の「工芸」は違っていた。ここに踏み込むと、話題が逸れまくるけれども、やたらと頭デッカチな官僚が安易にIf/Elseを設計するから、隙間だらけの「ハウルの城」が出来上がるんだろうとも思った。
江戸時代は、頭でっかちよりも現場の職人が優遇された、古き良き時代だったのか。(欧米は、最初から頭でっかちは優遇されない社会、なのかな?いや、違うよなとも思うけど。)

どこかの総理が、「骨太の方針」とかやたらと好き好んで発言される。骨太の方針っていうよりも、牛の大腿骨みたいに、骨の周りにほんの少し肉がついているだけみたいな、肉がほとんどない骨、みたいに、全然食っても食った実感がない骨つき肉のことを「骨太の方針」と称している、そんな気がする。食う側からしたら、骨はいらんよ。もっと肉を食わせてくれ、と思う。
で、実際には全然本質的なところを改善していない。福祉制度の根幹をいじらずにカオスにし、医療も、教育も、全然根幹をいじらずに「肉」がほとんどない制度を、力任せに通そうとしている、食うところが全然ないから、「骨太の方針」と呼んだ、みたいな気がした。

牛の大腿骨。こんな画像にたどり着いた。

このサイトからもらいました。
https://item.rakuten.co.jp/lovelybone/gyunama-genkotsu01/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_113_0_10001868
これですね。このサイトの写真、犬のオヤツらしいけれども。人間には食うところがないなぁ。でも、「骨太」には間違いない気がする。

そうじゃなくてね、「骨太」って言ったら、「消費増税分は、全てを、福祉、医療、教育に回す。その支出先は、一円漏らさず全部ネットに公開する。皆さんの金をきちんと使ったことは、キッチリ公表する。だから文句を言うな。目先のバラマキはしない。一円たりとも、還付金とか、その場しのぎのバラマキなんかやらん。その代わり、根幹をきちんと考え直すから、一切文句を言うな」と、そういうのが「骨太」じゃないんですかね。僕はそれを期待していたんだけど、逆だね。
あたしゃ、そんな気がする。安倍さん?口にできる?できねぇだろうな。

日本人は、もっとKISSを、最低限知っておいて、それから、もっとKISSを実践したらいいのにね、なんてことを思ったりする。

えぇと、KISSについての他意はありません。本文に記した通りの意味、ということで。