庇(かば)い手

高校2年の時、体育祭の行事で騎馬戦があった。僕は馬の上に乗って、相手と取っ組み合いする騎手っていうのかな?その役だった。
3年生の馬と組み合って、押し倒した際、地面に相手が後ろ向きに倒れる直前、相手の後頭部が地面に直撃しないように、とっさにかばい手というのか、相手の頭の下に手をついて、体重もそれで支えるような落ち方をした。(当時はまだ軽かったし、当時はまだ反射神経も良かった・・・)

ところが、それをみていた3年生の審判が、僕らの方が先に地面に落ちたから、負けだ、と主張した。だって、手を出さなければ、後頭部直撃でしょうが、と食い下がったけれども、ルールはルールだと、お前らの方が先に地面に触れた、と、押し切られて、負けた。
馬になった仲間に、ごめん、相手を頭から落としてやれば良かったんだと、何度も謝った。その時の、何とも釈然としない、モヤモヤした気分をまた思い出してしまった。昨日のことのように。

そもそも、今は、こんな「危険」な競技は、運動会ではやらない、みたいだけれど。

ニュース配信
韓国紙「日本が稚拙な世論戦」=レーダー電波音公開方針で
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019012100223

韓国は、遭難者を探索するためのレーダ照射だと主張する。
だったら、「音」に変調をかけたものではなく、日本側が受信したレーダの波長、パターンの全てを公開しても、韓国軍への実質的な迷惑は一切ないはずだと思う。下手な「加工」をせずに、そのまま出しても、韓国の主張に沿うならば、一切韓国軍の、つまりは同盟国の軍事情報を漏らしたことにはならないんじゃなかろうか。

今更、攻撃用の照準のレーダだと主張を変える可能性などないと思う。だったら、日本の選択肢は二つに一つ。黙って、相手の言い分を呑むか、そうでなければ、そのままの情報を出してしまったらいい。

こういうモヤモヤは、ずっと尾を引く。日本側が黙って終わったなら、このまま同盟関係を続けるなど、国民感情としてもう無理じゃなかろうか。無理して続けても、いざという場面でこういう過去の「事件」が必ず顔を出してくる。
それだったら、韓国の主張する通り、「遭難者の探索用レーダ」だとして、受信した周波数情報、パターン情報まで全て暴露しても、懸念材料などないだろうと思う。一切、韓国軍には迷惑をかけない。
そのパターンや周波数を見た他国の関係者が、それをどう判断するか。軍事用のレーダだとわかっても、きっと黙っているでしょうね。何も起きない。その上で、日本側の主張を続けたらいい。そうしたら、日本側も溜飲が下がるんじゃなかろうか。

余談ではあるけれども、こんな記事も目にした。
韓国艦のレーダー照射、本当に海自P-1哨戒機は「脅威」だったのか? 検証する
http://news.livedoor.com/article/detail/15843502/

直線距離で522m、豆粒大にしか見えないはず、らしい。P-1の長さは38m。対する韓国艦は135mらしい。やや誇張すると、ビルが大きく見える距離に自動車で近づいても、ビルから自動車はそれほど大きく見えない。4倍の大きさの差でも、似たようなことは言えるはず。522mに対する135mの視野角と、522mに対する38mの視野角の違い。それを韓国は「脅威を感じる距離」だと主張し、謝罪を求めている。さらに、その主張を何ヶ国語にも翻訳して世界に発信したらしい。

今後韓国の軍隊は、他国の船舶に対して、哨戒機などを500m以上に接近させることは一切ない、それをやった途端に、相手国から謝罪を要求されるべき「危険な行為(と自認する軍事行動)」を行なったことになる。
なぜ、そんな、自らの首を絞めるような強弁をしたんだろうか。しかも、全世界に発信してまで。

遭難者の探索用のレーダを照射しただけ、だったなら、「脅威を感じるほどの距離を飛行したから」などという主張は不要だったんじゃなかろうか。この主張があったなら、次に続く文章は、「だからレーダを照射した」のような気がする。「だから遭難者探索用のレーダを照射した」?それだけなら、「脅威を感じる距離」などという主張は不要なはずなのに、どういうことなんだろうか?

日本の選択肢は、二択。庇い手で「負け」を取るか、でなけりゃ、相手の後頭部を地面に叩きつけるか。
もう、後者でもいいんじゃないか、という気がする。ニュースを見ているだけで、ストレスが溜まる。そういう日本人は、僕だけ?