アメリカン・ヒーロー

映画の予告編に食指を伸ばすと、ついハリウッド映画も多くなるけれど、一つ前にも書いたかなぁ、マーベルのあのアメリカン・ヒーロー・シリーズ、スーパーヒーローの活躍っていうのが、ただ腕力を奮うのと破壊するのと、そんなのばっかしで、アメリカのスーパーヒーローっていうのは、なんだか、スーでパーなだけな気がする。いや、日本語の語感での表現で、すみません。どうしても、トランプに被ってしまう。スーでパーな大統領。
こんな私でも、ご本人を前にしたらきっと、「あなたって、本当にスーパーな方ですね」とかなんとか、ヨイショするとは思うが。(私にそんな機会があるとは思えん。古坂大魔王さんに、この一言、言ってもらいたかったな。)

本質的にトランプは有色人種を見下している気がする。立場上、安倍総理にしても習主席にしても、礼儀だけは守っているように見えるけれども、白人が中心の欧州とアジアとでは明らかに基本姿勢が違う気がする。もっとくだけた言い方をするなら、アジアを舐めてる。

ちょっと話が逸れる。
最近、あちこちのシステムダウンの話題をよく聞くけれども、とにかく開発の頭数を揃えての人海戦術なんていう気がする。たぶん、「不測の事態」に備えた細かいトラップを入れている余裕がないんだろうと思う。
数日前、教科書に掲載するプログラムの説明で、i==0 (iが0と等しい)とするのが一般的な「判定式」なのに、僕はi<=0(iが0以下)という判定条件を書いた、その説明を追記した。論理的には、i==0が終了条件なのだけれども、マシンが暴走したらどんな値をとるかわからない。「暴走させない」ことを考えたなら、この不等号を入れることで、少なくとも、そのロジックの部分ではマシンのフリーズを回避できる。「論理的にはあり得ない」けれども、「不測の場合には危険性がある」から、それを回避しただけの不等号で、その説明を教科書に書き込んだ。
学生の書くプログラムを読んでいて、こういう「万が一を想定したロジック」なんていうのは、わからないんだろうなと思って、教科書にこれを書いた。組み込み系のソフト屋のサガです。何があっても暴走はさせない。落雷なんかでサージが入ると、ビットが書き換わるなんていう現象は普通に起きる。そういうことを意識しないソフト屋がほとんどだと思う。だから、割と簡単に落ちるシステムが乱立してきている。まだ、チェックインのシステムだからフライトのキャンセル程度で済んでるけれど、これが原子炉の制御だの、航空機の管制システムだのだったら、どうなることやら。いずれこういう事故は急増すると思う。

今日やっていたニュースでは、トランプは、イランが「常識的な対応」を取ることを想定して、あえて挑発しているという解説があった。僕もそう思う。そもそも、イランは何も「合意への違反」をしていない。濡れ衣を着せられて、怒りも半分、困惑が半分という感じじゃなかろうか。だから、トランプはアジア人を舐めてるんだってば。気にするなって言いたいけれども、経済制裁されたら、黙ってもいられないだろうし。手始めは、同じく有色人種が多いメキシコやら中南米だった。次は中国で、今度はイランか。将棋で言えば、全部の歩を一つずつ前に進める、それこそが最良の手だと信じている、それがトランプ。それを見越して、すかさず擦り寄った安倍総理は、甲乙丙丁で言えば、乙くらいだったのかもしれない。バカはヨイショするに限る。(話が逸れるなぁ。)

現実の戦争には至らない、だからそのギリギリまでは脅しをかけて、国内向けに「スーパー大統領ぶり」を発揮しようと、そういう魂胆なんだろうと思う。ただ、仮にイラン政府が抑制的な対応を取ったとしても、現場レベルになったら何が起きるかわからない。頭にきた誰かが一発発砲したら、たぶんそこから一気に何かが起きる。トランプもツイッターをそういう使い方してるけれども、今は「見せる」ための行動も少なくない。トランプも自分だけじゃないと知っておくべきだ。誰かが頭にきて、ミサイルのボタンを押したら、もう取り返しがつかなくなる。だから、真に国民のことを考える賢明な国家指導者だったら、そうした事態を回避するし、単に自分の選挙対策だけのために空母を動かすなんてことはしない。「万が一」を回避する慎重さ、よりも、見てくれの派手さを優先する人が増えている気がする。昨今のシステムダウンが多いのと同じで、トランプが表層的なアピールで空母を動かしたのと同じ感覚で、表層的なアピールで、「アメリカの空母にミサイルを打ち込むボタンを押す俺」みたいな動画をSNSに投稿するアホなイラン人が(イランの方、失礼!)一人もいないと確信できるんだろうか?

マーベルの映画と一緒。とにかくどこかに「とんでもない悪」がいてくれないと困る。そういう「悪」を退治することで、初めてヒーローになれるから、逆に言えば、「悪」をデッチ上げない限り自分の存在をアピールできない。迷惑極まりない破壊の権化。どっちが?映画で、街を散々破壊し尽くした後の損害賠償請求のストーリーは取り上げないのか?そこまできちんと対応してこそ、アメリカン・ヒーローじゃないのか?いや、破壊するのは、エイリアンとか「悪役」だけ、っていう設定もあったな。
スーパーヒーローが、きちんと損害賠償のお金を支払って、きちんとゴミ拾いのお掃除をして、街を綺麗にしました、そこまでマーベルの映画で見てみたい。

もう、しつこいくらい書いている。人間の実体は「意識体」であって、「意識」の世界では「監視カメラ」も「盗聴マイク」も要らない。地球人がただむやみやたらと、エイリアンを残忍な侵略者として描いていることは、筒抜けだってことくらいは、知っておいても損はないと思う。そういう描かれ方をして、どんな気分か、理解できないだろうなぁ。想像力の欠如。トランプに「想像力」があるとは、とても思えないが。

ブッシュが湾岸戦争を始めた。イラクのフセイン大統領が大量破壊兵器をなんちゃら、っていう口実だったと記憶しているが、結局何一つ見つからなかったんでしたっけか?今回、アメリカの国防司令部(でしたっけか?)が、重大な兆候を掴んだ、とかニュースで言ってて、ついブッシュを思い出した。
で、今回の「イランでの危険な兆候」なんてのは、アメリカの議会に証拠を提示して説明するんだろうか?空母を動かしておいて、その根拠を議会で説明できないとしたら、どこまでスーパーな人なんだろうかと思う。
アメリカほどの強大な国力のある国の大統領に、あの単細胞動物を選んだのはアメリカ国民の責任だと僕は思う。自国の議会で、なんとかして欲しい。