いけにえ

そこまですごいか、と思った。
https://allreviews.jp/review/3290

トランプは「どこで戦争を始めれば、最も強い大統領としての支持を得られるか」を模索し、今はイランにターゲットを絞っている気がする。駐イラク米国大使館関係者に「退避」を支持したのは、ブラフではないような気がする。
「アメリカにとって悪い奴をやっつける、カッコいいアメリカ大統領」になるのに、何をしたら効果的か、程度の発想しかないような気がする。(小学生程度の言葉遣いしかできない人だから、こういう表現をした。)イランは完全な濡れ衣で、誰が見ても言いがかり以外の何物でもないとしても、トランプが一度口にした「嘘」を撤回することはあり得ない。だとしたら、イランは完全にアメリカに「宣戦布告」されたに等しい状態になっている気がする。どう見ても「侵略」だと僕は思う。
ただ、多くの政策が裏目に出て(裏目に出て、というよりも、最初からわかっていたことのような気がするが、本人が思い込んだら誰の忠告も聞かないだけだったのが、忠告された通りになって、ということか)大統領選に「成果」を謳えるものがない。そこでの切り札が、どこか「いけにえ」を見つけての戦争であり、イランは格好の標的にされた形のような気がする。

何か混乱の糸口があったら、イランが自重しても、イラン以外の「反米」勢力が勢いづくような気がするし、イエメンの親イランの勢力がドローンでサウジアラビアのパイプラインを攻撃したのなどは、ほんの「前兆」にしか過ぎないような気がする。
アメリカが「掃討作戦」を展開してきた相手、アフガニスタンにもパキスタンにもいると思うが、一斉に彼らが活気付くのが一番困る。大義名分を待っていたのかもしれない。そうした大義名分を掲げると、(過半数のアメリカ国民がトランプを選んだように、)社会に不満を持つ世界中の若者が、例えば、イスラム国のような過激な主張に憧れ、そうした団体に流れる。トランプの「過激思想」が、他の「過激思想」の燃料になってくる気がする。結果として、新たな「難民問題」がどこかで発生し、すでに飽和状態のヨーロッパには、EU分裂の追い風にもなるだろうし、いい結果など何も考えられない。
(悲観的で、ごめんなさい。)

イランも、サウジアラビアも、政府として動く場合には抑制的に、原則としては「戦争」を回避するような動き方をするだろうと思う。個人的には、戦争が「最後の手段」だとしても、今の時代デメリットの方がはるかに大きい気がする。そうして彼らが「戦争」を回避したとしても、トランプは「虚偽の口実」を作ってでも開戦する気がする。そんなのは簡単だ、アメリカの工作員が「イランが先に仕掛けた」状況を作って、それがバレたとしたって、シラを切ればそれで済む。そういう大統領なんだろうと、つくづく思う。

今、イランがトランプによる「いけにえ」になるのを看過すると、火の粉は全世界に降り掛かるような気がする。

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