ステレオタイプ

トランプはイランに対して、何をしたいんだ?と思った。
黙っていようと思ったけれど、後悔するのが嫌だから、俺が何か書いたからって、だから何だとは思うけれども、吐き出しておく。
安っぽい性格ですね。スネてみたところで、お湯を注いで(お湯じゃなくて、氷を入れる奴じゃねぇか?)3分たつと復元してる。鍛えられましたからね。

アメリカがイランを徹底的に敵対視し始めたのは、テヘランのアメリカ大使館占拠事件が契機だろうか。伏線としては、第四次中東戦争に至るイスラエルとイランの対立、なんだろうか。一度はイスラエルと国交を結び、親欧米国家になりかけたところにイスラム革命が起きて、そのために、アメリカが介入し、その辺からシーア派イスラム指導者層とアメリカとの対立が今に至るようになった、という私の認識がもし間違っていたら、このページ、無視してください。それとも、トランプにとってはやはりイスラエル絡みだろうか。

ただ、その伏線はもっと昔、日章丸事件の頃に遡るんだろうか。どこの会社だか、昔何かで読んだ内容をほとんど忘れているけれども、ブリティッシュ・ペトロリアムだの、ロイヤル・ダッチ・シェルだのがペルシャ湾周辺の石油開発を行った。ところがその利益はほとんどがヨーロッパに吸い上げられた。その反動で、最終的には中東の油田の多くが「国有化」されて、現在の「アラブの金持ち」の原資になっている、と自分は理解している。日章丸事件の背景にも、この流れがあったと、自分は理解している。

こうした利害関係があるところに、冷戦の真っ只中で、ソビエト連邦の介入なんかがあって、複雑な中東の対立関係が醸成されたんじゃなかろうか、と、自分は理解している。
こう言っちゃなんだが、そもそも、イスラム国はアメリカのイラク戦争が種を蒔いていると思うし、タリバンなどはアフガニスタン介入のその後。ソビエトのアフガニスタン侵攻なんかは、朝鮮半島への南下政策や、プーチンによるクリミア半島への南下政策と同じように、ある種のあの国の「伝統」で、言ってみれば世界の混乱の大半は、米ソが種を蒔いているような気がする。

だいぶ時代が流れた。だから、欧米が中近東の油田の大半を支配していた頃の欧米への激しい憎悪は、今はもうだいぶ薄らいでいるんだろうと思う。それでも、無視できない歴史的事実だと思う。

僕は、スティーブン・スピルバーグ監督の作品は好きだ。でも、そのスピルバーグ作品のBack To The Futureの第1作。ドク(ブラウン博士)がデロリアンを改造する資金を借りた相手。ドクがお金を返済しなかったか何かで、貸主に襲われる。その襲撃する貸主は、中東系のアラビア人風のターバン(っていうのかな、呼び名がわからなくてすみません)を被っていた。当時、誰も「そういうものだ」と思っていた「アラブのテロリスト」を戯画化したもの、だと自分は感じた。「テロリスト」と言えば、枕詞に「アラブの」が付く。いや、最近北アイルランドもまた、賑やかになりつつあるのか、よく知らんが、どう考えたって、ひどい「ステレオタイプ」だと思う。

そうして、細かい歴史的な経緯なんて理解していない一般の大多数の人は、マスメディアが垂れ流すこうした「ステレオタイプ」を鵜呑みにして、アラブ人を見かければ「テロリスト」だと決めつける、そういう風潮が顕著だった。
9.11以後、(今はよくわからないけれども、)アメリカ国内ではイスラム教徒がこの「勝手な思い込みによる決めつけ」で、理不尽な迫害を受けたと、自分は理解している。

話の枕が長いけれども、トランプの「世界理解」は、まさしくその次元だ、ということを強調しておきたい。(たぶん、ここがこのページの主題。)トランプの頭の中では、イランは無条件に「悪いやつ」だった。だから、「悪いやつをやっつければ、自分の評価が高まり、大統領選再選の可能性が高まる」と、その程度のシナリオしかなかったのだろうと思う。
歴史を振り返ってみなさいな。欧米が、中東で何をやって来たか。

なんて言いつつ、「歴史?ふん、そんなもん、勉強して来なかった」ってのが、たぶん、トランプ。彼は、安倍総理との会談の中で、「日露戦争」を知らなかった事実がバレたらしい。そうでしょうね。一般的なアメリカ人が、そんなに日本史に詳しいとも思えない。クイズです。アメリカとも、ロシアとも、中国とも戦争をした国が、世界の中で一つだけあります。それはどこでしょうか。下手すると、日本人でもこれに答えられなかったりするかも知れない。いや、バカにしている訳じゃないけど、でも可能性が高そうなのが「ゆとり世代」で、(やっぱ、バカにしてるか)なんせ、20年前でも、二十歳前後の若い人たちに行った街頭インタビューでは、第二次世界大戦では、日本とアメリカとイギリスの連合軍が、ドイツ、フランス、イタリアと戦ったと答えた人が4割以上いた、と(数字は不正確ですが、確かこの前後)記憶しているが、歴史理解なんて、そんなもんだろうと思う。
ましてや、トランプの頭の中では、中東=アラブのテロリスト→イラン=悪いやつ、何ていう方程式が成立しているに違いない。下手すると、トランプには、アラブ人とペルシャ人の違いがわからないかも知れない。誰か、恐る恐る、聞いてみませんか?

おそらくだけれども、アフガン危機の時に、ソ連は、あわよくばアフガニスタンからさらに南下して、パキスタンを支配下に置いて、朝鮮半島でもない、クリミア半島でもない、「不凍港」を手にする戦略を立てていたんじゃないか、という気がする。イランに擦り寄ったのは、南下作戦を西側から妨害されないため。インドには介入される懸念はそれほどない。ただ、パキスタンまで南下する前に、アメリカが介入して阻止した。そこまではいいんだけれども、後が悪い。放置したから、無法地帯がひとつできた。きっかけを作って産み落としたのはソ連だけれども、それを育てたのはアメリカだと思う。タリバンの産みの親と育ての親。

僕がパプアニューギニアにいた頃に聞いた話。モツ語圏のオロ州だったと思う。シェブロン(アメリカの会社ですよね)による石油開発があった。目先の「お金」を地元に落とすものだから、誰もが先を競って権利を売りたがった挙句に、一度は村が潤ったのに、油田の規模が小さく、僕の同期の隊員がダルに入った頃には、残ったのは残骸と汚染と、昔と変わらない貧困だけだった、ということがある。伝聞である。細かいところは調べていないから、なんとも言えないけれども、シェブロンという固有名詞は、たぶん誰に聞いても確認できると思う。これがアメリカのやり方なんだ、と僕は理解している。

パプアニューギニアのケビエンの周辺だったか、マヌス島周辺だったかで聞いた話。中国人のバイヤーが、ある日突然現れた。(PNGナショナルがいう「中国人」は、マレー系の華僑だったりすることもあるので、なんとも言えない。)その中国人バイヤーは、「なまこ」を一匹1キナ(100円)で買い上げる、と、村人に触れを回した(1キナは覚えているけれども、一匹だか、1kgだか、その辺の記憶はかなりいい加減。)そうしたら、もう、こんな降って湧いた儲け話はない、超大金を手にする機会だもんだから、もうみんな競って海岸に出て、ナマコを探して、数日の間に、海岸からナマコが一匹もいなくなった。そのバイヤーは、二度と現れなかったらしいけれども、ナマコも一匹もいなくなった、らしい。(「小さいのは取るな、」なんていう「再生可能性」への配慮は、「中国人」には一切期待できないようで。)この「搾取」がトラウマを残したのか、「いい思い出」を残したのか、そこまではわからないけれども、聞かされた自分には、やはり「搾取」だと思った。自分よりも弱い相手には、畳みかかって、マウンティングしたがる。むしり取る。貪る。絶えず、自分より弱い相手を探して、金儲けしようとする。それが人間なのか。

多かれ少なかれ、過去100年、200年のトラウマを引きずっている国は多い。そうしたトラウマが、ステレオタイプとなって残ってしまう。Googleを中心とする世界規模の「検索エンジン」が登場して、もう10年以上経つんだろうか。だいぶ「ステレオタイプ」は緩和されてきたような気がする。「ゆとり」をバカにしたかも知れないけれども、いいんですよ。別に、太平洋戦争で日本人がアメリカ人と戦った、なんてことは、もう知らなくてもいい。知らなきゃならないことは、どちらも人間だ、って、それだけで十分じゃないか。そうは思う。

だけれども、トランプくらいのジジイになると、これまでずっと「アラブのテロリスト」という烙印を押した相手(彼の頭の中では、アラブ人もペルシャ人も同じ)が、普通の人たちだという理解に切り替わらない。それを喜んでいるのは、冷戦構造の中でずっと大儲けしてきた軍需産業でしょうね。春が再び訪れた、くらいの勢いなんだろうか。ドンパチ始まりそうな、こんな「絶好のチャンス」を逃してたまるか。極めて個人的な感想として、前回はトランプだったけれども、今回はそっち系の気がする。武器を流すパイプくらい、敵にだって持ってるんじゃなかろうか。だって、儲かるもの。アメリカ本国へのリスクは少ない。違うかなぁ。誰かをけしかけたでしょう!?
どうせ派手にやるなら、エア・フォース・ワンでも撃ち落としたらいいのに。あ、それをやっちゃうと、せっかくのキンタマ鶏(途中を省略しました。金の卵を産む鶏の略)の首を締めてしまうから、コールサインがエア・フォース・ツーの時に是非どうぞ。

こういう、ステレオタイプが支配する世の中って、嫌ですよねぇ。
どこかに、「日本人は、みな残忍だ」ってな教育をやってる国があるし。その国で土下座した誰かがいるみたいだけれども、「事実」を「事実」として検証の上で理解してからやって欲しい。
オードリー・ヘップバーンは、確かに綺麗だ。ローマの休日、みたいなデート、一生に一度でいいから、してみたかったな、なんて、もういいや。諦めた。で、そっちの話題じゃなくて、「ティファニーで朝食を」の方に、なんだか、訳のわからない日本人が登場する。「ユニオシ」でしたっけ。部屋の中に提灯をぶら下げてる奴、そんな日本人いねぇよ。(いや、中にはいるかも知れんが。)そもそも、「ユニオシ」なんて名前の日本人、いるか?あの名前、どこから来たんだろうか。もう、昔の映画だから、どうでもいいけど、「名画」にだって、そういうシーンがテンコ盛り。もう、やめませんかね?いや、人として、その人の個性として、その国の国民性を人として描くのなら、別に仕方ないと思う。だけど、ステレオタイプはいやだ。

このページの文章が、まとまってたかどうか、そんなことは知らん。
吐き出した。ゲロよりは、マシかってな程度だろうか。また書いちゃったよ。だけど、また黙ろう。
以上

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