GSOMIA破棄の裏側

トランプのINF離脱が、中露連携のトリガーになった。
日本は、アメリカから中距離ミサイルの配備を求められる。

https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2019/08/gsomia-4_1.php
「中露朝」のシナリオに乗った韓国のGSOMIA破棄

韓国がGSOMIA破棄を発表したのは8月22日だが、その直後に何が起きたかを見てみよう。

まず中国:8月23日にアメリカの対中制裁関税「第4弾」への報復措置として約750億ドル分(約8兆円)のアメリカ製品に5~10%の追加関税をかけることを決定した。

次にロシア:8月24日、北極圏に近いバレンツ海から潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「シネワ」と「ブラワ」の発射実験を行い、成功したと発表した。

そして北朝鮮:8月24日、短距離弾道ミサイル2発を発射した。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48271150W9A800C1FF8000/
ロシア、中距離ミサイルの極東配備に意欲

米国防総省によると、台湾海峡や南シナ海で挑発行動を繰り返す中国はINF条約が禁じていた中距離ミサイルを最大2650基保有している。中国の中距離ミサイルは日韓に加え、米軍施設が集中する米領グアムを射程に収める。米軍は中距離ミサイルの能力で圧倒的に劣っている。

http://www.donga.com/jp/article/all/20190807/1810760/1/%E3%83%AD%E3%82%B7%E3%82%A2%E3%80%81%E3%80%8C%E7%B1%B3%E3%81%AE%E4%B8%AD%E8%B7%9D%E9%9B%A2%E3%83%9F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%AB%E9%85%8D%E5%82%99%E5%9B%BD%E3%81%AF%E6%A0%B8%E6%94%BB%E6%92%83%E3%81%AE%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AB%E3%80%8D
ロシア、「米の中距離ミサイル配備国は核攻撃のターゲットに」

http://www.donga.com/en/Search/article/all/20190807/1810759/1/Beijing-Moscow-vow-to-counter-U-S-deployment-of-midrange-arms-in-Asia
Beijing, Moscow vow to counter U.S. deployment of midrange arms in Asia

http://www.1242.com/lf/articles/194087/?cat=politics_economy&pg=cozy
トランプ大統領が北朝鮮の短距離ミサイル発射を認める本当の理由

日本のメディアはGSOMIAについて報じているようですが、これは表側の話だけです。裏側では間違いなく中距離ミサイル配備の話し合いに行っているはずなのです。アメリカとしては、自国のグアム、日本、韓国、フィリピンなどで、中距離ミサイルの配備を今後進めて行く。

搭載するのは、核なんだろうな。

http://www.1242.com/lf/articles/192748/?cat=politics_economy&pg=cozy
広島原爆の日~核保有国に囲まれる現実をどう考えるか

広島に関しては、式典そのものにも各国の大使が、いまは100ヵ国近く参列しています。アメリカの前オバマ大統領が広島を訪れてから、広島でのことというものを世界の人が共有して、2度と同じ過ちのないようにという理念はあるわけです。ただ、一方ではなかなかそういう方向に向かって行かないという現実論も、私たちは理解できるというところではあります。
核廃絶がむしろ逆行する方向にあるのは、核拡散防止条約(NPT)体制というものがあります。要するに、決まった国のみが核を持てるという形で来たものが、実際には事実上崩壊していますよね。

その一方で、こんな意見があった。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/52629
核なき世界を望むなら、日本は核兵器禁止条約に参加してはいけない(2017.08.21)

日本が条約に参加し、拡大抑止の享受も断るのであれば、日本は周辺国の核兵器の存在に対し、独自の方策を講じる必要があり、場合によっては、核兵器廃絶とは逆の政策を推進する必要が生まれる。つまり、本末転倒となるのである。

また中国にすると、たとえば、日本が中国に核廃絶を求めつつ、自身は米国の核保有を許容して拡大核抑止を求めるような状況は不可解に映って当然であり、不信を持つであろう。

それとは逆に、日本が米国の「核の傘」から自主的に抜ければ、中国の国際戦略は大幅に好転する。中国すると、日本が抜けた後に独自の核開発に向かわないよう、圧力をかけ続けることが合理的になるのである。

日本は核兵器禁止条約に参加することで、自己満足するかもしれないが、関係国の不信を招くか、嘲笑されることになる。

つまり、日本は条約に参加することで、核廃絶に貢献するのではなく、核廃絶を遠ざけ、核兵器国の核保有を永続化し、さらに、自国の安全保障も危険にさらすことになるのである。

広島選出の岸田外相(当時)が、苦渋に満ちた表情で核兵器禁止条約の交渉への参加を否定した際、「核兵器国と非核兵器国の対立を一層深めるという意味で、逆効果にもなりかねない」と表明した。この表現は、非常に詳細に考察された結果の表現であったが、その含意が一般に理解されたようには思えない。

日本は、安保どっぷりですからね。「最低でも県外」の、あの見事な腰砕けっぷりは、なんらかの裏事情の存在を序実に物語る。

本当ならば、「人類の未来を考えた時に、我々はどう行動すべきか」なんていう大それた議論をふっかけたいところではあるけれど、そもそも「神様なんかいるはずがない」とか、「人間死んじまったらそれまでさ」ってなことを、本気で考えてる人が、たぶん人類の半数以上で、トランプなんかは間違いなくその範疇に入る。
理想から入って訴えても、たぶん無駄。

トランプが、あらゆるフレームワークを壊しにかかっている。
加えて、トランプの試みは裏目に出ることが多い。
トランプをうまい具合に利用して、「新たな核兵器禁止の枠組み」を見直す必然性に、誘導できたら面白い気がする。

ウラジミール・プーチンさんや、習近平さんが、どれだけ「人類の未来」を考えてくれるか、だけれども、このキーワードで何かを語ったのを聞いたことがない。結局、トランプだけではなく、ウラプーさんとか、習さん、あるいは、モディ首相とかカーン首相とかにも、何か(多少痛い思いをしてでも)役割を演じてもらって、是が非でも「核は、どの国も持ってはならない」状況になったらいいのに、なんて思う。トランプなんて、自分が痛い思いをしなかったら、絶対に考え方を変えないと思うし。

どんなシナリオが考えられるだろうか。みなさん、考えてみませんか?
「思考は実現する。」