偉い人たち

https://www.cnn.co.jp/usa/35143819.html
クルド人は「第2次大戦で米国助けず」 トランプ氏、攻撃容認を説明

このニュース、嘘だろと思った。
直近で、ISとの戦いでは最前線で犠牲を払った事実よりも、おそらく当時誰も関与していなかっただろう第二次世界大戦の話題を優先させた。アメリカがこんな判断をする、ということ自体が、ただ crazy だとしか思えない。

遂に、funny とか stupid を突き抜けて、crazy の領域に突入したか、と思った。
トランプの判断で、これから一体、何人の罪のない民間人が死ぬことになるのか。無論、直接的な判断はエルドアン大統領だろうけれども、状況から考えると、責任はエルドアンよりもトランプの方が重い気がする。

ルビオ上院議員は「クルド人は米政権の要請を受け、シリアでの対ISIS作戦において主要な地上部隊の役割を果たしていた」と指摘。そのうえで、政権は「エルドアン大統領と取引してクルド人排除を容認した。我々の名声や国益への損害は計り知れず、長年にわたり影響が残るだろう」と述べた。

影響は残るだろうなぁ。まず第一に、クルド人がアメリカを今後信じるかどうか。第二に、世界的な問題に関する主体的な役割(role)を、アメリカに負わせることに、国連も欧州も躊躇するようになる気がする。

確かに、歴史を捏造していないだけ、平気で歴史を捏造する国よりも遥かに信用はできるにしても、それは単に比較の対象が不適切なだけで、国際的に見て常識的な判断をする国家の中では、「名声や国益」以前に、「信用」が落ちて来ている気がする。
トランプは、第二次世界大戦の話題を持ち出すことで、今後何十年にも及ぶアメリカの信用を毀損したように思う。

それにしても、と思うのは、エルドアン大統領の「民族意識」は、どこを向いているんだろうか。

https://www.afpbb.com/articles/-/3233421
トルコ大統領、中国非難から一転「ウイグルの人々は幸せに暮らしている」

このニュース、一体何だったんだろうか。

さらにエルドアン大統領は、過激思想と対峙するにあたって、中国との政治的な相互信頼を高め、安全保障上の協力を強化する用意ができているとも述べたという。

過激思想?例えば僕は、マルコムXを過激だとは思わない。新疆ウイグル自治区に関して言えば、中国共産党の考え方や行動の方が、具体的な結果において、遥かに過激かつ、多くの人を傷つけていると思う。

https://www.sankei.com/world/news/190806/wor1908060001-n1.html
【中東ウオッチ】トルコ大統領、試練の夏 求心力低下…経済・安保にも不透明感

時系列的に、どこかで騒ぎを起こして、国民の目を逸らしたい時期、ということなんだろうか。
こういう「ケンカをするのに手軽な相手」を探して、戦闘行為を起こす「大人」を、若い世代がどう見るか。また、それを看過するトランプに対しても。

僕が、インターネットでこのニュースを読んだ。CNNやAFP、あるいは産経新聞がフェイクを流すニュースソースかどうかは、トランプさんを含めて、読み手の方々にご判断いただくとして、全世界で数億の方々が、これらのニュースに接しているんだろう。
「大統領」っていうのは、いわゆる「偉い人」なんだろうな。その「偉い人」であり続けるために、自分の国でなければ罪のない民間人が犠牲になっても気にもしない、そういうニュースの読み方をする人も、また、何億人もいるに違いない。

そして、この段落以後は、別に共感していただかなくても結構だけれども、どんな風に思われたって、死んだらそれっきり、だと思っていたら大きな間違いで、地上でニュースを見ている数億人の他に、上で「地上」に興味を持っているギャラリーも、地上を遥かに上回る人数がいる。
ローテーションですからね。ざっくり上には6〜7倍くらいだと聞いている。(下から上がってこれない人が、結構増えているらしい。地上での「誘惑」の種類だけ複雑化して、下での滞在期間が長くなった、と私は理解している。)
それら、上にいるすべての方に「あの時のあの人ですね」という受け止められ方をする、ということになるんだろうなぁ。
特に、上が把握している事実というのは、誤魔化しようがないから、地上でうまく誤魔化せたとしても上には通用しない。

僕が大学教員をやっていた時の、2期生のK君。「何か、先生と初めて会ったような気がしないんですよね。」と言っていた。僕自身、初対面のはずなのに、全く初対面とは思えない、かなり大昔から付き合いがあったような感覚を持ってしまう(案外、向こうもそう感じていたりする)相手というのは、時々いて、最近、多分、以前何かあったんだろうなと、素直に自分の感覚を肯定することにしている。
逆も無論ある。逆の場合の対処は、僕自身の課題。他人に話すような話題じゃない。ただ、出来るだけ返せるものはできる時に返したい。

国境とか、民族とかの垣根がどんどんと低くなってくる時代。それを犯罪に利用する人も増加してくるんだろうし、逆に、誰とでも、どんな国の人とでも、同じように接する、そういう感覚で生活する人も、激増すると思う。両極端。

僕だって、次も日本に生まれるとは限らない。というよりも、日本に生まれるのは今回が最後かも知れない。誰についても同じことが言える。だからどうだとか、こうだとか、言いたいことはあるけれども、そういうのは、もしこうした「世界観」を信じるならば、自分で考えて答えを出したらいいだけなんだろう。

爆弾を落とし、ミサイルを飛ばし、戦車を進軍させ、あるいは、相手の話す言語を禁止し、誰かの自由を束縛し、逆の立場に生まれたとしても、同じことが正しいと確信しているのならば、勝手にやったらいいだけだとも思う。