マイナンバーカード

政府が、マイナンバーカードに、「すべて」の機能を持たせようとしている、みたいだ。

純粋に、システム屋としてなら、その発想への理解は可能だ。制度設計として、確かに一番「効率」はいい。

但し、それは、使う方々がすべて、SE並みとは言わないまでも、今の若い方々と同じくらい、ディジタル化に慣れている場合に限る、と思う。

「銀行のキャッシュカードを預かります」なんて、なぜ信じてしまうのか不思議でならないけれども、詐欺被害の総額は2019年で301億円でしょ?「マイナンバーカードを預かります」で、さて、何ができるか。読み出しは難しいにしても、おそらく、暗証番号込みで「預かる」だろうから、どんな情報が抜かれることになるのか。で、紛失したら全ての再手続き?番号を停止して、全部番号の設定し直し?

それだけではなく、キャッシュレス支払いの設定がしてあるスマホをしょっちゅう落とす人、とか、置き忘れの多い人、とか、無防備だよな、なんて思うけれども、そこまで含めたら、紛失リスクなんてのは、詐欺の比じゃないんじゃないだろうか。

使う人が、どんな人か、まで含めて考えたなら、「マイナンバーカード」に全てを集約する、なんてのは、リスクが大きすぎる気がする。

カードと言う発想は捨てた方がいいような気もする。議論が煮詰まる頃には、民間では、顔だとか、虹彩(眼紋)だとか、手の静脈だとか、盗みようのないもの=自身の肉体を「カード」の代わりに使う技術が普及し始めていそうな気もする。

せっかく自動車ができても、どうしても江戸時代の「籠」にこだわって、4WDの「籠」だとか、ターボチャージャー付きの「大八車」だとか、置き換えてもいいはずのものにこだわりすぎる辺りが、いかにも政治家らしくて、話を聞いていて面白い。

それと、これ。

自民 改憲アピール漫画が炎上 「進化論」“誤用”し総ツッコミ
https://www.fnn.jp/articles/-/55320

『生き残ることが出来るのは変化できる者である』

既にツッコまれている論点ではなくて、別の視点から。

ダーウィンの進化論での「変化」は、偶然の遺伝子の書き換えによるものだから、「生き残る」ことができた「成功作」の他に、奇形とか成長できなかった異常な個体が量産され、偶然環境適応可能な形質を獲得した個体だけが「生き残った」ということであって、生き残った個体の蔭には、よくて数千、もしかしたら数万、数億に届くような「異常個体」を発生しているはず。(ダーウィンの説によれば、だけど。)そんな膨大な「遺伝子変化」の中から、生き残るのはたったの数個体という、膨大な無駄を伴うことをやろうとしているのが、自民党の憲法改正なのかなぁ、なんて、私は思いました。

つまり、「憲法改正」によって「いい変化」になる確率は、良くて数千分の一、もしかしたら、数億分の一の確率でしか、いい結果が出ない。それが自民党の憲法改正だと、自民党自らが認めていることになる。面白い。爆

どうしてもマイナンバーカードをオールマイティにしたいのなら、どうぞ、ご自由にとも思うが・・・俺は絶対に使わない。紛失した時のリスクを考えたら、怖すぎる。